
こんにちは。管理人の円です。お越しいただきありがとうございます。
納豆 食べていますか?
納豆って体にいいよね~ってことは、皆さん知ってますよね。
最近 納豆由来の「ナットウキナーゼ」サプリも人気です。
確かに簡単! 臭いも気にならない!糸を引いてイラっとしない!
だけど、個人的には、納豆を食べて欲しい。
だって、納豆の有効成分は、ナットウキナーゼだけじゃない。
大豆本来の栄養も取ってほしい! 健康にも、美容にもいいんですよ。
皆様に、そのことを伝えたい!
今回は納豆菌のすごさについて記事にしますね。
きっとこの記事を読んでいただけたら納豆が食べたくなります!
目次
1、納豆菌ってどんな菌?
2、納豆菌が作る納豆中の酵素と栄養素 / 美容と病気予防
3、抗菌作用
1、納豆菌ってどんな菌?
納豆菌とは、学名Bacillus subtilis var. nattoと呼ばれる微生物です。
枯草菌の一種です。
枯れ草、稲わらや土壌中にいる菌です。
枯草菌は世界中どこでも見つかります。
数ミクロン(1/1000㎜=1μm)あるかないか。

納豆菌の形状は、2タイプ。
一つは、活動期の細長い楕円の形をした「栄養細胞」。
めちゃくちゃ働いています、動いています、分裂しています。
30分で倍増します。納豆ご飯食べている間にも、ご飯の上で増えているんですね(笑)。
もう1つは、芽胞(がほう)と呼ばれる、短い楕円形の「胞子」です。
嫌いな環境下におかれたときに変身~!じっと時を待つのです。策士です。
この胞子がすごくタフなんです。
100℃30分で煮沸されても死滅しない。
-100’Cでも死滅しない。
天日干しにしても死滅しない。
真空状態にしても死滅しない。
アルカリに強い。(酸にはやや弱いが死滅するほどではない。)
すごいですよね。
多くの環境下で生息できるので 納豆菌は最強菌といわれることもあります。
耐性のみならず、納豆菌の作り出す物質もすごいので紹介します。
2、納豆菌が作る納豆中の酵素と栄養素 / 美容と病気予防
①「ナットウキナーゼ」
一番有名なのは、「ナットウキナーゼ」でしょう。
その効果は、血栓を溶解する作用や、血液をサラサラにする働きがあります。
特に血栓の主成分である「フィブリン」を分解する作用があります。
また、ナットウキナーゼがあることで、他の血栓分解酵素も活性化されるとか。
血栓は命にかかわることがありますから、たよりになる酵素です。
② 「ビタミンK2」
納豆菌が生成する栄養素に「ビタミンK2」があります。
納豆は、世界で一番ビタミンK2が含まれる食べ物です。
不思議と大豆には、ビタミンK2は含まれていないのですよ。
ビタミンK2は、骨生成に必須なたんぱく質「オステオカルシン」を活性化してくれます。
そして、肝臓に取り込まれ、正常な血液凝固を促します。
るカルシウムの血管への沈着を防ぐ「マトリックスGlaタンパク」を活性化します。
③「ビタミンB2」
あと「ビタミンB2」も忘れてはなりません。
大豆を納豆になることで、その含有量が倍増します。
ビタミンB2は、、体内にたまりすぎた脂肪をスムーズに燃やして、肌を美しくし、脂肪太りを防ぐ働きがあります。
これはダイエット中の方や女性にはうれしいですよね。
B2には、子どもさんの成長促進作用があり、成長期にとくに重要です。
④「グルタミン酸」
加えて、納豆といえばあのネバネバ。
その本体はアミノ酸の一種のグルタミン酸。
この成分も、納豆菌が作り出しているものです。
ネバネバ成分は、胃壁を守ったり、腸管の中を食べ物や老廃物などの通りをよくしたり、体にとって毒になりそうなものの排泄を促したりします。
もちろん、大豆本体にも栄養や美容効果もありますから、納豆菌はさらに健康・美容効果を引き上げてくれています。
3、抗菌作用

納豆は副作用のない天然の抗生物質という方もいらっしゃいます。
納豆菌には、ジピコリン酸などの抗菌物質が含まれ、腸内病原菌の発育を抑制する作用があります。
ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌、大腸菌O-157に対しても強い抑制効果があることがわかっています。
が、不思議と、乳酸菌などの善玉菌には手を出さず、ふだん腸の中にいないような菌に対して作用するわけです。
ここって矛盾しますよね。調べたのですが、納豆菌は、酸にやや弱く、乳酸菌の作る乳酸で、活動が鈍るそうです。
ところが、利用していく中で 納豆菌には欠点があります。
この強力な抗菌作用、タフな寿命、はや~い増殖能力・・・
実は 人に有益な菌をも追いやってしまうのです。
日本食に密着しているのが麹菌。日本酒、お味噌、みりん、醤油、甘酒・・。
この麹菌による発酵現場に、納豆菌が入り込んでしまうと もう大変。
納豆菌ばかりが増えてしまい、麹菌はどこへやら。
なので、この現場で働いている人は、納豆を食べることができません。
もし、あなたが、麹菌発酵現場に入る際は、注意必要です。
納豆を食べていかないこと、頭からつま先までの無菌服を用意しましょう。
身近な納豆。それをつくる納豆菌。
結構 地味な存在でしたが、こんなにすごい菌だったんです。
納豆1パックに、納豆菌が100億株は入っているそうです。
また、納豆菌には、何千種~天文学的数値の種類があると言われています。
「臭いの強い種」「ネバネバの強い種」「栄養価の高い種」
納豆メーカは、これらの種を組み合わせて、商品の差別化を図っています。
是非、色々なメーカの納豆を、愛情もって、食してみてください。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
次回は、納豆菌 そのNo2として、農業利用、工業利用を説明しますね。
円
[…] 前回「納豆菌 最強!No1.酵素栄養豊富。美容にも。天然の抗生物質だ!」 […]
[…] さて、納豆菌の特徴や納豆の効用(No1)、農業工業利用(No2)について説明しました。 […]
[…] これまで、納豆菌の特性や効用(No.1)、農業工業利用(No.2)そして天敵(No.3)について説明してきました。 […]