こんにちは
前回 「喫煙、飲酒、食べ物、運動、体格、感染、化学物質、ホルモンとがんの関係」を「予防」の観点から書きました。
参考にしていただけましたか?
心がけていても、決して、100%がんにならないということはありません。
だけど、普段の生活に取り入れて、リスクが下がるなら、いいですよね。
取り入れやすいことから、始めてほしいと思っています。
健康でいたい。
入院したくない。
家族の負担になりたくない。
医療費にお金はかけたくない。
そう思いませんか?
今回は、前回書ききれなかった「食べ物とがんの関係」をもう少し詳しく書きたいと思います。
食事は 毎日の生活に欠かせません。
正しい知識をいれましょう。
世界保健機構(WHO)の中に、国際がん研究機関(IARC)という機関があります。
この機関は、発がん状況の監視、発がん原因の特定、発がん性物質のメカニズム解明、科学的予防法の確立等を行っています。
そして彼らは、発がん性物質の分類を公表しています。
グループ1(120種)_ ヒトに対する発がん性がある。
グループ2A(82種)_ ヒトに対しておそらく発がん性がある。
グループ2B(311種)_ ヒトに対して発がん性がある可能性がある。
グループ3(500種)_ ヒトに対する発がん性について分類できない。
(数値は、2019年11月11日時点の、IARCのHPから取りました。定期的に変更あると思います。)
分類表の中に、どういった行為・化学物質・飲食物等が、体のどの部位のがん要因となるのかが示してあります。
残念ながら英語…(涙)。
その中に 興味深い分類がありますよ。
例えば、
「夜勤が、前立腺がん、心臓がん、結腸がん、直腸がんのリスクを上げる」
「熱い飲み物を飲む行為が、食道がんのリスクを上げる」…などなど。
心配していたら暮らせなくなりそうです。
興味深いので、次回日本語に訳して、記事にしますね。
今回の本題は「食べ物とがんの関係」です。
グループ1:ヒトに対する発がん性がある。
「加工肉は、結腸がん、直腸がんのリスクを上げる」
グループ2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある。
「加工肉は、胃がんのリスクをおそらく上げる」
「赤身肉は、結腸がん、直腸がん、すい臓がんのリスクをおそらく上げる。
「塩蔵した魚は、胃がん、結腸がん、直腸がん、のリスクをおそらく上げる」
「塩蔵した野菜は、食道がん、胃がんのリスクをおそらく上げる」
でした。
加工肉って、ソーセージ、ベーコン、ハム、コーンビーフ、サラミ、ビーフジャーキ等のようです。
私 毎朝食べてます・・・
IARCは、加工肉の1日あたりの摂取量が50g増えるごとに大腸がんのリスクが18%増加するとも報告しています。
なぜ、加工肉が発がん性を示すのか調べたのですが、科学的メカニズムを見つけられませんでした。
50万人を6年間サーチし続けた結果の数値のようです。
私の予想ですが、加工肉は塩、煙、添加物で風味付けしてますよね。
普通の赤肉と塩蔵が、グループ2Aなので、赤肉+加工中に付加されたリスクで、最高ランクグループ1に入ったと推察します。
クループ2の赤身肉とは、牛肉、豚肉、ラム肉、イノシシ、カモ肉等です。
「赤い肉」なのでチキンは入らないです。
摂取量が 1日70g、あるいは1週間に500gより多い場合、要注意です。
皆さん、誤解しないでください。
過剰摂取がダメなんです!赤身肉は、たんぱく質、鉄、ビタミン等の宝庫です。
生き物が必要とする栄養素を、提供してくれているんですよ~。
塩蔵食品がダメなのは、塩が胃粘膜を保護する粘液を破壊し、胃酸による胃粘膜の炎症や、
ピロリ菌の持続感染を引き起こすからと考えられています。
リストに名前が載せられてしまったけど、肉の栄養も塩も人には必要です。
塩蔵の食品、ハムやソーセージ等は、生ものを長期保管するための、歴史的な知恵です。
結局大事なのは、少しずつバランスよく食べるということだと思います。
赤身肉の一部を、ホルモン、鳥、海鮮、大豆製品に置き換えください。
塩分カットの加工食品も活用してください。
そして、がんリスクを下げるといわれている食物繊維をうまくとりいれましょう!
健康的に生きるために、かしこく食べよう!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。