
こんにちは。
円です、
さて、このお正月に、何度目かの草津温泉に行ってまいりました。
本日2020年2月。
草津へ旅行に行く方は、ガイドブックやらネットで、「どこに行こうかな?」「どこが楽しそうかな」と調べるのではないでしょうか?
その中で、「草津温泉独特の入浴法 時間湯」というキーワードを目にすると思います。
草津独特なら、ぜひ体験したい!と思うのが旅人の心。
けれど2019年に廃止の号令が、町長より出されました。
これまで体験できた場所で「時間湯」が廃止になっています。
「時間湯」の無料化・・という書かれ方をしていますが、廃止ということです。
これまで、
真の湯治客のための「地蔵の湯」での「時間湯」
伝統理解のために観光客にも門を開いていた「千代の湯」での「時間湯」
この2か所で行われていました。
廃止が2019年8月で、本日2020年2月。
まだいくつかのガイドブックやネットに体験可能な形で、掲載されています。
が、できません。
草津町としては、議論に入っているようですが、まだ指針が出ていません。
本日は、なぜ 草津伝統入浴法「時間湯」が廃止されたのか、時間湯がまだ体験できる場所について紹介しますね。
目次
1) 草津伝統入浴法「時間湯」って?
2) なぜ廃止になったの?
3) 時間湯体験が可能な場所
1) 草津伝統入浴法「時間湯」って?
江戸時代から受け継がれてきた、強酸性の高温入浴法です。
手順
1、湯もみ 2~30分
六尺板で湯をもみます。湯質を下げないために水を加えず、お湯の温度を下げるためです。
準備運動としての効果もあります。
2、手桶により、頭から3~40杯の湯をかぶる。
高温の湯に入るために、急激な血圧上昇に備えたり、貧血を起こさないように、体を熱にならします。
3、湯長(管理してくれる方)の号令に、「オー!」と返事返しで3分間入浴。
湯長は、湯治客の返事から、体調や様子を探ります。
また、一斉に入ると、湯が動きますよね。
高温のお湯の波が、さらに肌に刺激を与えて、自浄作用を促します。
1~3を、一日3回繰り返します。
2) なぜ廃止になったの?
原因は、湯長さん。入浴の方法などを管理してくれるリーダみたいな方です。
湯長は、湯治客から入浴前後に、体調などを聞きます。
その情報から、湯の温度、入浴時間や間隔を調整してきたのです。
その「聞く」行為が、医療行為の問診にあたるのではないかという議論が上がったのです。
湯長は、医師ではなく、修行や経験を積んだ方です。
そして、町長が「湯長のこの行為が、医師法に触れる問診にあたる可能性がある。行政としては見逃せない。」と判断。
今回の廃止につながったわけです。
う~ん、厳しいですね。
行政の立場も、わからくはないです。
折角の伝統・・なんとか残してほしいです。
3) 時間湯体験が可能な場所
観光客の皆さま、あきらめないで。
草津町の「テルメテルメ」という温泉施設で、時間湯体験ができます!(^v^)/
ホテルヴィレッジの敷地にある温泉施設です。
ぜひ体験してみては!
出典:ホテルヴィレッジ HP より



地蔵の湯、千代の湯の時間湯再開は、議論はされているものの、目途が立っていません。
湯長さんによる時間湯・・・他にはない、草津の伝統です。
特区として、なんとかならないでしょうか・・・。
町のお医者さんの協力でなんとかならないでしょうか・・・
最後まで読んで読んでくださりありがとうございました。
円