本日は第2回目。「税額の計算法と相続税の割引(控除)」です。
人に寿命がある限り、相続税のことを考えることが、多くの人にあると思います。
私は税理士さんのような専門家ではないです。m(* _*)m
なので、素人の目線で、全体像がなんとな~く分かるように書きたいと思っています。

こんにちは。円です。
HPに来ていただいて、ありがとうございます。
さて前回 第1回目 「相続税って我が家は払うの?どれくらいが払ってる?課税対象は?」
といった い・ろ・は を説明しました。
結局 相続税・・とよく聞くけど、払っている人って、2019年で8.5%だけなんですよ。
殆どの人は、セーフってことですよね。
しかしですよ、人生何があるかわかりません。
LOTO6当たるかもしれませんよ。
ご両親が実は資産持っていた・・ってこともあるかもしれませんよ。
もしかしたら、お国が、相続税の基礎控除(相続税払わなくていいセーフ資産額)をさらに下げる可能性だってあります。
実際に2015年に、お国が控除の引き下げを行って、支払い率が4%台から、8%台にあがっています。
次に、サラリーマン層が狙われないとは 限りませんよ。
人生終了後、子供たちが「さして資産なかったから、払わなくてよかったわ~」となったとしても、取れる対策は生きているうちにした方がいいですよね。
だからこそ、基本的な 相続税の知識を 一緒に勉強しましょう!
内容が多いので、何回かに分けてます。
その第2回目。 一般教養レベルです。
「相続税、おいくら?計算方法は?いろいろな割引制度あり。」
を説明したいと思います。
イメージをつかんで頂けたらいいな~と思っています。
仮定:お父さんが家族に相続税対象資産 1億円 を残したとしたら・・
実際に、払うべき相続税を、順番に計算趣味レーションしていきましょう!
会社員のお父さんが亡くなってしまいました。
お父さんは、取り分に遺言書を残していたとします。

① お父さんの相続税対象分の資産をあげて、合算してください。
(ご先祖様の墓所・仏壇は非対象です。)
ここで、3つの控除があります。総資産から引いてください。
相続人が受け取る生命保険金のうち 500万円×法定相続人の人数 は非課税
相続人が受け取る退職金のうち 500万円×法定相続人の人数 は非課税
葬儀にかかわる費用
今回の例では、合算した結果、相続税対象の資産額は「1億円」とします。

② 課税控除額(基礎控除3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数))を引く
1億円 - ( 3000万円 + 600万円 X 3名)= 5200万円
5200万円が、課税対象額になります。
③ 1家で支払う相続税を算出します。
一旦 法定相続分で計算するんです。
ここポイントかも。遺言があっても、相続税を計算する際に、一旦 法定相続分で計算するんです。これで、額の平等性が高くなるんでしょうね・
3-1 )各人のもらえる相続額を 法定相続割合で 一旦算出する。
妻に2分の1
長女に4分の1
次女に4分の1
でしたよね。
下図のようになります。

3-2 )各人ごとに税額計算します!
自分の相続額に応じた相続税率(下表)をかけます。
今回全員15%の税率です。
そして控除額を引いてください。今回は50万円。
割り引いてくれるわけです。

そして、足しちゃってくださ~い! これが、この一家の暫定相続税額です。
630万です。
このあと、割引制度があるので、さらに相続税は減っていきます!(^v^)v

⑤ 各人の実際に支払う相続税を計算しましょう。
さらに割引がかかっていきますよ。
5-1)この相続税額を、各人の取り分%で分けます。
(お父さんの遺言通りに、各人取り分けたとします。)

5-2)各人にあてはまる控除(割引)額を引きます。
控除(割引)には8種類あります。
配偶者の税額軽減_ 配偶者の相続税大幅にまけましょ~という割引
未成年者控除 _ 子の相続税を20歳になるまではまけましょ~という制度
障害者控除 _ 障害のある方の相続税は85歳になるまでの分をまけましょ~という制度
相次相続控除 _ 相続が連続したら、一族の資産がどんどん減っちゃうから、10年以内に相次いで相続するな場合ちょっとまけましょ~という制度
贈与税額控除 _ 3年以内に生前贈与などですでに贈与税を払っているなら、その分まけましょ~という制度
外国税額控除 _ 海外で相続税に相当する税を払っているなら、まけましょ~という制度
医療法人持分税控除 _ 医療法人を経営されている人の割引制度
今回の一家だと、配偶者控除と未成年者控除を使って、さらに、相続税を減らしてもらえます。

で、今回のご家族の例だと、1億の資産を相続した場合、色々控除をうけて、112万円の相続税になります。
えっ!それだけ!?
家族構成や、家族の年齢、体の障害の具合、相続取り分の割合等で、納税額は変動します。
仮に 最後の方の控除がまったくなしでも、630万円の税金です。
けど、そんなにびっくりするほど高くはない、となまいきにも思ってしまいました。
1億分持ってて、630万円以下の税金ですよ~。お金持ちのみなさん、気持ちよく払ってください。
もしかして、鋭い人・・最後の「配偶者控除」ってすごい得じゃない?ときずいた人いるんじゃないでしょうか? 奥さんに100%相続させたら、相続税ゼロになります。
実は、ここで配偶者控除で相続税をゼロにした場合、次に奥さんが死んだときに、子供の相続税が高くなります。
その際、結果 長~い目でみたら 相続税が高くなる可能性があるんです。
なが~い目で、一番得なパターン(取り分)を考えないとならないのです。
ちょっとゲームみたいです。
また、近いうちにそのあたりをまとめますね。
本日は、計算ばかりで疲れたので、次回は、もう少し軽めな情報をシェアしたいと思っています。
実際どれくらいの相続税が集まって、どのくらいの人が間違たりごまかしたりして、追税を受けっちゃっているのか気になるので、次回はそのあたりの情報です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
円
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