
こんにちは。
最近の記事で、SDGsにそった活動について書かせて頂いています。
さて前回「目標3:すべての人に福祉と健康を」の活動例で、母子手帳に関してお知らせしました。
今回はさらに『世界の子供にワクチンを 日本委員会』をご紹介しようといます。
・・・
皆さんは、子供から「ペットボトルのキャップを学校に持っていくから、集めておいて!」とお願いされたことないですか?
工作にでも使うと思いきや、「寄付したらワクチンになる。」とのこと。
「へ~。こんなものがお金になるのね。」と思った次第です。
そこで、ネットで調べたんです。
が、この活動の意義に対して 反論意見があったんです。
なかなか理路正論だったので、そのあたりも今回紹介しようと思います。
内容
1、世界の子供にワクチンを 日本委員会』の活動内容
2、ペットボトルのキャップ何個でワクチン1回分になるの?
3、ペットボトルキャップ運動に対する反論および活動中止
4、円の思う所
1、『世界の子供にワクチンを 日本委員会』の活動内容
ユニセフと連携して子供にワクチンを贈っていらっしゃる団体です。
出典:世界の子供にワクチンを 日本委員会のHPより
1日4,000人、時間にして20秒に1人の赤ちゃんや子どもがワクチンがないために
命を落としています。私たち、世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)は、こうした子どもたちに
ワクチンを届け、子どもたちの未来を守る活動「子どもワクチン支援」を行っています。
子どもたちの命を救うワクチンは、とても安価です
例えば、ポリオワクチンはわずか20円。100円で5人の子どもの命を守ることができます。ポリオワクチン(小児まひ) 約20円
MMR(はしか、おたふくかぜ、風疹) 約160円
BCG(結核) 約20円
MR(はしか、風疹) 約70円
DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風) 約20円
五価ワクチン(DPT+B型肝炎+Hib) 約130円
AD(自動無効化)注射器 約5円
とてもすばらしい活動をされている団体です。
では、このワクチンを買うお金を、どのように集めているのでしょうか?
以下の4つです。
① 寄付・募金
② ペットボトルキャップの回収 => 樹脂メーカへの売却
③ 書き損じはがきの回収 => 郵便局や海外のコレクターへの売却
④ 使わなくなったもの(貴金属、ファッションアイテム、書籍など)=> 転売
②~④の方法は、おもしろいアイデアですよね。
2、ペットボトルのキャップ何個でワクチン1回分になるの?

皆様、一番ここが興味あるところではないでしょうか。
ここが問題になるところなのです。
運動を始めた2005年付近は、 20円 / kg で、回収業者さんが引き取ってくれていました。
それが、どんどん買取価格がやすくなってきたのです。
2020年には、 2~5円 / kg。
45Lポリ袋に一杯のキャップを集めると約6~7kgくらいです。
だいたいですが、45Lポリ袋いっぱい集めて、約20円。
ポリオワクチン1回分ですね。
ところがですよ。
さらに、悪いことが続きます。
ここまで落ちてくると、手間や経費の方が大きくなって、近年では、無料回収が有料回収になってきたようなんです。
例えば 「100kg以下のキャップを回収する場合は、1000円手間賃頂きます」というわけです。
・・・・
??? なんか、おかしくない???
ここに、ボトルキャプ回収に反論を唱える人が出てきた・・・といわけなんです。
至極当然かもしれません。
3、ペットボトルキャップ運動に対する反論

出典:とある人のブログ内容です。(名前は伏せますね。)
ペットボトルのキャップというのは、ゴミ袋いっぱいにキャップを集めても10円〜20円程度にしかなりません。
もう一度繰り返しますよ。10〜20円です。
ちなみにワクチンは1本10円〜20円くらいなので、キャップ一袋で1〜2本のワクチンになるよ!という理屈になるわけです。そしてなんと、このキャップをヤマト運輸などを使って、運営団体に郵送をするという作業と費用が発生します。その時点で何百円、下手すると1,000円くらいの郵送費がかかるわけです。
さらに、こういう活動を推進している団体とかは、ペットボトルキャップ専用のボックスなんかも販売していて、そのボックスは5,000円とかするんですよ。
念の為、もう一度言いますよ。ワクチンは10〜20円で、そのための郵送料が1,000円です。
その郵送費で数十本のワクチン買えるんですよ。
だったらそんなめんどくさいことしないで、郵送費をそのまま寄付すればええやんって話です。
それ、やる意味あるんですかね。私、何をどう考えても意義が見いだせないです。
ごもっともです。
おっしゃる通りです。
また、この方は、”運動元締めのNPOが2013年よりワクチン寄付をしていなかったことが報道された”ことにも触れています。
そりゃ、信頼も失いますよね。
加えて、ここ最近まで、キャップ回収していた武蔵村山市ボランティア市民活動センターさんが、この活動を終えました。
その時に出された声明が、もう「そのお通り!」なのでご紹介します。
出典:武蔵村山市ボランティア・市民活動センター
もともと15年前に、ボトルキャップが燃えるゴミとして処分される事に”もったいない” という気持ちと 処分時 二酸化酸素が出ることがよくないという思いから始まりました。
キャップを業者に回収して頂き その収益をワクチン代として寄付する運動が広がりました。
しかし、
現在 ゴミ分別技術があがり、キャップもリサイクルできるようになったこと
キャップの買取価格が下がったこと
から、この運動は時代の役目を終えた、と考え 終了することといたしました。

もうこのままですよね。
「キャップボトル運動は時代の役目を終えた」ということですね。
4、円の思う所
というわけで、この運動は現状に合わなくなっちゃったんですね。
だれが悪いわけではありません。
この運動自体の意義は、もちろんあったし、この活動をされている方・参加されている方はとても立派だと思います。
いまもこの運動は、残っていますが、これから先細りしてくると思います。
なんでもそうですけど、急にスパっと 「明日から終わりましょう!」ということはできませんからね。
そもそも『世界の子供にワクチンを 日本委員会』さんは、ワクチン購入費用を色々な方面から作られているだけです。
お金の寄付に抵抗がある方のために、キャップ・書き損じはがき・販売できそうな物品でもいいからお願いします~といっているだけです。
ぜひ賛同できる方は、お金の寄付・募金 そして うれそうな物品の寄付を!
正直なところお金が一番いいんじゃないかと思います。
円
これまで、
「SDGs_よい世界を作るために国連で決まった17個の目標」
について書かせて頂きました。
ご興味あればぜひお読みください。
[…] 目標3: すべての人に健康と福祉を (母子手帳 / ボトルキャップ運動) […]
[…] 「SDGs 目標3:すべての人に福祉と健康を 母子手帳編 / ボトルキャップ編」 […]
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[…] 「SDGs 目標3:すべての人に福祉と健康を 母子手帳編 / ボトルキャップ編」 […]