
こんにちは!
アンチエージングしたくて、円は積極的にイソフラボンを摂取してきました。
取れば取るほど効果が高いと信じで、摂取してきた数年間・・・・
つい最近 ”がん予防と食べ物”の関係を調べている時に、イソフラボンに「適正量」があることを知りました。
そうですよね~。どんなよい成分にもあるんですね。「最適量」。
イソフラボンも決して例外ではなかったということでしょうか、、、。
適正量以上摂取したら何がわるいのかな?
そう疑問に思ったので調べてみました。
そのまえに少し用語の注意。
公的な報告書は、大豆イソフラボン量ではなく、大豆イソフラボンアグリコン量で論じられています。
通常 食べ物中の大豆イソフラボンって、糖と結びついているんですって。
これってそのまま吸収できないそうです。
腸内細菌作用で、大豆イソフラボンアグリコンになって、腸で吸収されるとのこと。
なので、報告書中は大豆イソフラボンアグリコンの量で報告されています。
わかりにくいので、ここでは大豆イソフラボンアグリコン=>イソフラボンAって書きますね。
さて、食品安全委員会から。
1) イソフラボンAの1日上限摂取量を70~75mg。
2)食事に上乗せして摂取するトクホやサプリは1日摂取目安量をイソフラボンAで30mgとする。
3) 妊婦・乳幼児・幼児には、食事に上乗せての摂取は推奨できないとする。
4) 但し、上限値70~75mgは毎日欠かさず長期間摂取する場合の平均値としての上限値である。
この量を超えることにより、直ちに健康被害に結びつくというものではない。
の報告がでました。
ちょうどイソフラボンがブームのように取り上げられていた時期です。
マスコミの関心を呼び、部分的に取り上げられたり、75mgを少しでも 超えると健康被害が生じるかのような印象の報道も多く、「30mg」や「75mg」の数字の一人歩きが一般消費者に必要以上の不安感を煽りました。
確かに、「1日上限摂取量」って聞くと、それ以上とったらダメなの?!って思いますよね。
結果を言いますと、
この報告書、臨床試験も症例も情報も何もかも少ないのです。
美容成分イソフラボンの認知が上がり、国民特に女性がこぞって摂取しはじめました。
何かあってからだと遅いから、まずは安全範囲の注意勧告を出したというところなのです。
だって、イソフラボンって、植物性女性ホルモンなんですもの。
生殖機能や性ホルモンに作用しないか心配になったんですね。
これって、食品安全委員会の方々の善意であり正義だと思います。
何かあるかもしれない、何かあってからだと遅い・・
確かにその通りなんです。
ただ、栄養の専門家からも、科学的根拠のなさを指摘されています。
加えて、大豆ビジネスの方々からも、安易な報告書への批判がないわけではありません。
それぞれの立場 理解できますよね。
今のところ、多くの専門家及び関係者は、これらの「数値」に神経質にとらわれるず、健康のために大豆食習慣を大切にしようというのが大方の意見です。
私も大賛成です。
毎朝の豆乳スムージも、1週間に数回食べる納豆も、大好きな厚揚げの煮物も、豆乳ドーナツも減らしません!
個人的には、イソフラボンA75mg以下に固執する必要もないと思っています。
大事なのは、バランスよく食べること。
小学校の時、商品群の表で、「赤、黄色、緑の食物を、バランスよく食べよう」と習いましたよね。
「バランスよく食べる」・・これが最高の健康の秘訣だと思います。
興味のあるかたのためにもう少しこの報告書を掘り下げたいと思います。
1) 1日上限摂取量70~75mgってどこから出てきたの?
大豆食習慣のないイタリアで出てきたたった1個の論文が元になっています。
「閉経後女性を対象に1日150mgのイソフラボン錠剤を5年間摂取させ続けました。
その結果 子宮内膜増殖症の発症が摂取群で有意に高かった」という論文が発表されました。
しかし、この論文 測定基準や判断基準や発症率の優位性に対して、多くの研究者が反論しているのです。
そんな問題の多い報告書にかかれた「150mg」・・・
その1/2、75mgを安全な1日摂取目安量の上限値としただけなのです。
2)摂取するトクホやサプリは1日摂取目安量を30mgってどこから出てきたの?
次は日本の報告書です。
「閉経前女性に日常の食事に加えて1日57.3mgのイソフラボンを含む豆乳を2月経周期摂取させました。
結果、血中エストロゲン濃度の低下と月経周期の延長傾向がでました。」
個人差等に配慮して、その1/2量28.7mg、およそ30mgを閉経前女性のトクホとしての1日上乗せ量ときめました。
3)なぜ、妊婦・乳幼児・幼児は、上乗せダメなの?
実は 何か問題がおこったという関連データはありません。
これもイソホラボンが、植物性女性ホルモンであるがゆえの心配からきた提言です。
おなかの胎児や幼児が、女性ホルモンを大量に取って、彼らの生殖機能に何かおこらないのか、という心配からなのです。
確かに、胎児や子供対して、こんな臨床試験行えませんよね。
色々情報を見られた方で、「特に男性がイソフラボンは多量にとらない方がいい」との情報を見ませんでしたか?
これも、男性ホルモンをより多く持つ男性が、女性ホルモンいっぱい取ったら、中和がおこるかもという心配です。
「若い女性も取りすぎたらだめ」という情報見ませんでしたか?
これも、若くて元々いっぱい持ってるんだから、さらに取りすぎだめでしょうという、心配です。
逆に「閉経後の男女は、若者より多めにとっても大丈夫」という情報見ませんでしたか?
体内の性ホルモンが減っているから、若い人よりいいでしょう、というロジックです。
食品安全委員会は、人の健康を守る意図で、報告書を出しています。
それに敬意を払いましょう。
また、日本古来の大豆への食文化を大事にしましょう。
ブームにのって、体に良いからといって、毎日そればかり食べるというのはやめましょう。
過剰すぎる摂取で何もおこらないとは、だれにも言えないのです。
臨床データがないのです。
しつこいですが、「バランス」なんです。
円
最後ですが、目安にはなると思うので
具体的な食品100g中に含まれるイソフラボンAの量です。
大豆(11検体) 88.3〜207.7mgの含有量 =>平均 140.4 mg
煮大豆(3検体) 69.0〜74.7mgの含有量 =>平均 72.1 mg
揚げ大豆(1検体) 200.7mgの含有量 =>平均 200.7mg
きなこ(2検体) 211.1〜321.4mgの含有量 => 平均 266.2mg
豆腐(4検体) 17.1〜24.3mgの含有量 =>平均 20.3mg
ちなみに豆腐1丁は、350g
凍り豆腐(1検体) 88.5mgの含有量 =>平均 88.5mg
おから(1検体) 10.5mgの含有量 =>平均 10.5 mg
金山寺みそ(1検体) 12.8mgの含有量 =>平均 12.8mg
油揚げ類(3検体) 28.8〜53.4mgの含有量 =>平均 39.2mg
納豆(2検体) 65.6〜81.3mgの含有量 =>平均 73.5 mg
納豆一食は45g
味噌(8検体) 12.8〜81.4mgの含有量 =>平均 49.7 mg
醤油(8検体) 0.7〜1.2mgの含有量 =>平均 0.9 mg
豆乳(3検体) 7.6〜59.4mgの含有量 =>平均 24.8mg